医療コラム
2014.03.03
水痘ワクチン
《水痘ワクチン 定期接種へ》
厚生労働省は水痘(みずぼそう)ワクチンを、今年の10月から定期接種にする見通しを発表しました。水痘は幼児期にほとんどの人が感染し、発熱や全身の発疹を引き起こします。この病気は罹患しても軽症ですむことが多いですが、年間20人程度の人は死亡しています。また、水痘に罹患すると、水痘ウイルスが神経根に残ることで、将来的に帯状疱疹をおこしてきます。帯状疱疹は発熱や痛みを伴い、この病気は繰り返すことがあります。
水痘ワクチンは発症を80%以上、重症化を100%防ぐことができます。対象は1歳から3歳未満までに3か月以上の間隔で2回接種となる予定です。
しかし定期接種までにはまだ時間がかかります。小さい子どもさんで集団保育に預ける予定の場合は、1回目を任意でも早期に接種されることをお勧めします。