医療コラム
2014.03.03
赤ちゃんのケア
① 股関節
乳児健診で、股関節の開きの固い赤ちゃんがおられます。原因として向き癖もあります。右ばかりむくと、左足が伸びた状態が多くなり左の股関節が開きにくくなってきます。また、抱き癖もあります。この頃はあまり見かけなくなりましたが、スリングという赤ちゃんを横抱きにするものは避けましょう。できるだけM字型の縦抱っこをしましょう。
② 鼻のつまり
寒い季節や空気が乾燥する季節は、鼻水がでて鼻づまりもおこりやすくなります。鼻がつまると、咳がでたり、目やにが出たり、中耳炎もおこしてきます。赤ちゃんは鼻をかむことはできませんから、鼻吸い取り器を使って鼻をこまめに吸い取ってあげましょう。その場合に、部屋を加湿したり、口元に蒸しタオルで蒸気をあてたりすると吸いやすくなります。
2014.03.03
水痘ワクチン
《水痘ワクチン 定期接種へ》
厚生労働省は水痘(みずぼそう)ワクチンを、今年の10月から定期接種にする見通しを発表しました。水痘は幼児期にほとんどの人が感染し、発熱や全身の発疹を引き起こします。この病気は罹患しても軽症ですむことが多いですが、年間20人程度の人は死亡しています。また、水痘に罹患すると、水痘ウイルスが神経根に残ることで、将来的に帯状疱疹をおこしてきます。帯状疱疹は発熱や痛みを伴い、この病気は繰り返すことがあります。
水痘ワクチンは発症を80%以上、重症化を100%防ぐことができます。対象は1歳から3歳未満までに3か月以上の間隔で2回接種となる予定です。
しかし定期接種までにはまだ時間がかかります。小さい子どもさんで集団保育に預ける予定の場合は、1回目を任意でも早期に接種されることをお勧めします。