医療コラム
2013.01.08
あひるレター2013年1月号 感染性胃腸炎・予防接種予約のお願い
感染性胃腸炎
ノロウイルスと思われる感染性胃腸炎が全国的に流行しています。外から帰ったらうがいと手洗いをしっかりしましょう。感染性胃腸炎にはノロウイルスだけではなく、ロタウイルスやアデノウイルスによるものもあります。
≪症状≫
まず吐き始め、続いて水のような下痢(レモン色~白色)になります。熱が出ることもあります。発熱や嘔吐は1~2日でおさまりますが、下痢は1週間くらい続きます。食事療法が大切です。
≪治療≫
・整腸剤の内服
・家庭での水分補給、食事療法が大切です
① 吐いたら飲ませない 1時間くらいは
② まずは水分
※ナトリウム濃度の高いもの
オーエスワンやソリタ顆粒、アクアライトORS
※市販の幼児用イオン水には塩を一つまみ
※ポカリスエットやアクエリアスはナトリウム濃度が低いのでお勧めしません
③ 食事の硬さ便の形状にあわせて与えます
水様便の間は水分中心で
泥状便になったらドロドロ状の食事
軟便になったら食事も固めていきましょ
④ 食事の内容は
・炭水化物を中心に(うどん、おかゆ。食パン等)
・蛋白質は脂身の少ないものを
(豆腐、白身魚、鶏肉、脂の少ない肉)
・温野菜、プレーンのヨーグルト等
また嘔吐したものの処理には次亜塩素酸ナトリウムや漂白剤を薄めたものを使い、他へ広げないようにしましょう。
《こんな時は早めに受診を!》
・吐き続ける時
・顔色が悪い、ぐったりする、手足が冷たい
・尿の出が悪い、口や舌が乾燥している
・熱が3~4日続く時