医療コラム
2014.04.06
《はしか》が流行
厚生労働省や地方自治体は、力を合わせてはしかの排除に向けて尽力しています。その努力の結果2007年に「はしか輸出国」と言われていた日本が、今度は「はしか輸入国」になっています。 現在、日本で発症している麻しんウイルスは、海外で発生しているものが中心です。
グローバリゼーションが進み、海外出張や赴任するビジネスパーソンが増えています。予防接種をしていない人々が、海外からはしかを「おみやげ」として日本に持ち帰り、ワクチンを接種していない周囲の人々に広げているのが実情なのです。
2008年から始まった2回のワクチン接種キャンペーンにより、小児を中心に2回の麻しん・風疹ワクチンの接種が行われています。もっとも流行しやすく、重症になりやすい小児は、当然きっちり2回のワクチン接種を受ける必要があります。
しかし、社会全体での流行をできるだけ抑えるためには、成人も2回のワクチンを受ける必要があります。 海外渡航前には、麻しん・風疹ワクチンを接種しましょう。