医療コラム
2013.12.02
スマホで子守やめて
「スマホに子守をさせないで!」。
日本小児科医会は、乳幼児の心身の発達への影響が心配されるとして、スマートフォンの利用を控えるよう保護者に対し啓発活動を行っています。
スマホの普及に伴い、絵本やパズルなど乳幼児向けのアプリも増えていて、中には100万回以上ダウンロードされている人気アプリもあります。スマホを子供に渡して、こうしたアプリで遊ばせたり、アニメの動画を見せたりして、放っておくケースもあるようです。
日本小児科医会の内海裕美常任理事は「乳幼児期は脳や体が発達する大切な時期。子供がぐずるとスマホを与えて静かにさせる親がよくいるが、乳幼児にスマホを見せていては、親が子供の反応を見ながらあやす心の交流が減ってしまう」と指摘します。また、画面をなぞるだけの仮想体験を重ねることが、手の機能や五感を育むことに影響を与えかねないと心配されます。 読売新聞記事より
2013.12.02
6歳未満はPCV13追加を
小児用肺炎球菌ワクチン(PCV)が7価の「プレベナー」(PCV7)から13価の「プレべナー13」(PCV13)へ切り替わりました。PCV7を既に4回接種を済まされた場合は定期接種としてのPCV13は対象になりません。
しかし2012年にはPCV13でなければ予防できない株が3分の1になっている報告があります。そこで日本小児科学会ではPCV7を既に4回接種した6歳未満の児でも、4回目の接種から8週間以上空けてPCV13の追加接種を行うことを勧めています。しかしこの追加接種は「任意接種」扱いとなります。なお、追加接種で副反応が生じた場合は、医薬品医療機器総合機構での医薬品副作用被害救済制度のた対象となります。
また大切なことは、既に保菌した血清型の抗体はワクチンで上昇しないので、集団生活で保菌する前にワクチンを接種することです。