医療コラム
2012.08.03
あひるレター8月号
風疹
最近、首都圏や関西地域で風疹が流行してきています。
≪症状≫
潜伏期を2~3週間おいて、赤くて小さな発疹が体中に出ます。熱は全くでないか3日くらい出て下がります。関節痛を訴えることがあります。
≪治療≫
症状によってかゆみ止めや痛み止めの対症療法になります。
≪登園・登校≫
熱がなく、発疹が消えるまで
≪妊婦さんには気をつけて≫
妊娠中に風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんの目や耳や心臓に障害をきたすことがあります。風疹の子を妊婦さんには近づけないようにしましょう。
また、予防として、麻疹風疹混合ワクチンを受けましょう。1期(1歳から2歳未満)と2期(年長児)があります。今年まで3期(中学1年生)4期(高校3年生)もあります。
中学1年生の方は過去に麻疹に罹った方がおられるかもしれませんが、風疹の免疫をつけるためにも麻疹風疹混合ワクチンを受けましょう。
熱中症にご注意!
1) 外出の際は帽子着用、水分や塩分補給に気をつけましょう
2) 蒸し暑い室内でも起こります
3) Ⅰ度はめまい、発汗、筋肉痛など
Ⅱ度は頭痛、嘔吐、倦怠感など
Ⅲ度は意識障害、けいれんなど
おかしいなと思ったら早目の休養をとり、涼しい場所に移りましょう
夏休みは予防接種のチャンスです!
日頃学校や部活に忙しい高学年の方は、夏休みが予防接種のチャンスです。早目に計画を立てましょう。
① 小学6年生 二種混合(破傷風・ジフテリア9
② 中学1年生 MR(麻疹・風疹)3期
③ 中学1年から高校1年生女子 子宮頸がん
④ 高校3年生 MR(麻疹・風疹)4期
⑤ 日本脳炎特例
平成7年6月1日生まれから平成19年4月1日生まれまでは終わっていない分の日本脳炎ワクチンが公費でできます。